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一羊舎(いちようしゃ)

濱田政光により1985年創設
秋田県由利郡金浦町に工房を構え、主にカスタムメイド(オーダーメイド)家具を中心に小物から据付け家具まで木工一般を行っています。


名前の由来
 聖書の中に、「迷い出た羊」というイエス・キリストのたとえ話があります。羊飼いが百匹の羊を飼っていて、そのうち一匹が迷い出たとき、九十九匹を山に残してその一匹を探しに行くという話しです。
 豊かな秋田の自然の中で、家具作りをして生活するという選択をし、首都圏での生活も残り少なくなったある日の早朝、満員の通勤電車(京浜東北線)に揺られながら工房名を考えていたら、ふと「一羊舎」という名にめぐり合いました。






木の魅力
 森の中で大きな木に出会うと、その存在感に圧倒されることがあります。それは私たちが生まれるはるか以前に芽を出し成長をとげ、そして私たちが死んだ後もさらに行き続けていくであろう悠久の自然の営みを感じるからでしょうか。
 家具の素材はこうして長い時間を生き続けてきた木を使います。幸運にも手に入れることの出来た一本の原木、一枚の板は、木の種類により杢も香りも違います。
同一の原木から製材された板であっても当然のことながら同様のものは二つとありません。生きていたことを強く誇示しているかのようです。同種の木であっても生育の条件等により個性があります。素直で加工しやすいもの、ひねくれて育ったために加工の困難なものなど、まるで人間社会のようです。しかし、ひねくれた木のなかには加工の方法や用い方で輝き出すものもあり、それも木という素材の一つの大きな魅力です。そのため、家具用の材は主として丸太の状態の原木を求めます。原木を製材し、家具の材料として使えるようになるまでには3〜5年と時間はかかりますが、百年、時には三百年も生きてきた木を使うのですから、じっくり、ゆっくりと楽しみながら木と付き合いたいと思っています。




家具作り
 二百年ほど前に作られた土蔵の扉の黷フ板をつなぐために作られた鉄の板が私の手元にあります。圧延機械の無い時代ですから鍛冶屋が鉄の塊を槌で打ち伸ばして作ったものなのですが、錆を落としてみると、なんとも美しい手仕事の跡が残されていました。この板を鍛えた鍛冶屋はただ黙々と仕事として槌で打ち続けたに違いありません。
家具も使い続けられて、百年、二百年経ち、その時代の人が見て、使って、「こんな家具を作った人が二百年前にいたんだ」と言って喜んでもらえるような、そんな家具作りをしたいと願っています。






自然のなかで
 工房の近辺の風景です。鳥海山を望み日本海の潮騒が聞こえる工房で
「自然の営みを感じることができる家具」を親子で造っています。


 

 




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